面白いスピーチにするためにはユーモアセンスが欠かせません。ただ、自分とユーモアセンスがだいぶ異なるコミュニティで、スピーチをすると場が白ける恐れがあります。難しいのは、それを事前に予測できない場合です。様々なコミュニティごとのユーモアセンスに詳しくなれば、どういう人達が集まるかを聴いただけで、ある程度予測できるものですが、普通はそんな予測は難しいですし、誰でも予測に限界があります。
様々なユーモアセンスを持つ人々に対応できるように、スピーチ原稿には、複数のユーモアセンスに対応する内容を盛り込んでおくとよいでしょう。また、滑った時にはネタを重ねるのをやめるなど、聴衆の反応を見ながらスピーチ内容を変更できるようにしておくことも大切です。結婚式などの様々なタイプや世代の方がいる場所では、複数のコミュニティに笑いを取れるように様々なユーモアセンスを含めておくと、「全体に配慮している優れたスピーチ」と評価してもらえます。
聴衆にウケたら、ついついウケなくなるまで、スピーチを続けたくなるものですが、ウケなくなるまで待たつずにウケているうちにスピーチを終わらせることをお勧めします。かなりウケていても、やり過ぎるとうんざりされて、「面白かったけど、しつこいスピーチだった」という評価を受けることになってしまいます。