国家のリーダーシップは、直接的には政治家のリーダーシップ力によって決まる。そして、政治家のリーダーシップは、国民のリーダーシップに対する接し方に大きな影響を受ける。国家レベルの大きな事を成し遂げるためには、フォロワー側にもリーダーシップの発揮が必要になる。日本国民一人ひとりがリーダーシップを持てば、日本は大きな発展を遂げ世界一の影響力を持つ国家になることもできる。
ただ、理論上は、必要な期間の差こそあれ、国民一人一人がリーダーシップを発揮すれば、すべての国家が世界一の影響力を持つ国になることができるので、現実的な事を考えないと意味が無い。大半の国民はリーダーシップを発揮することなど考えないし、リーダーシップ理論になんて興味もない。だからまずは、リーダーのリーダーになって日本国民一人ひとりにリーダーになろうとする意識を持たせることが大切だ。
理論的に言えば、リーダーシップを発揮する人間にするためには、明確な目標を持たせることが第一歩だ。その目標への執念は異常と言えるレベルまで、強ければ強いほどよい。ただ、目標を達成する方法については冷静に考え無くてはならない。世界平和を目指すのは良いが、日本だけが武力解除を盲目的に行えば、周辺国が武力拡張によって得られる利益が増えてしまって、平和から遠ざかることを理解し無くてはならない。
本当に世界平和を目指すのならば、アメリカ・中国・韓国が日本に対して行なっているように、他国の武力を弱めることが大切だ。日本のような平和ボケした国に住んでいると忘れてしまうが、世界一とも言われる日本の治安の良さは、圧倒的な武力によって日本を統治している政府のおかげである。世界平和の実現のためには、国連よりもより大きな軍事的な力を持つ世界政府の樹立が不可欠だ。
領土紛争も強制的に解決させられる程大きな力を持った世界政府があれば、国家同士の争いを防ぐことができる。世界平和は「空想的な目標にすぎない」と思われている。これを全国民が共有できる具体的な目標にするためには、より明確な理論を組み立てることが必要だ。しかも、普通の国民が関心を持てる現在の日本国家の問題を解消する形で第一歩を進む必要がある。
現在、日本にとって一番大きな問題は、中国による尖閣諸島・沖縄の占領計画だ。中国側はすでに正式に尖閣諸島・沖縄は中国領であると何度も発言している。堂々と反論をすることは大事だが、挑発に乗って戦争に踏み切る訳にはいかない。だからといって、弱腰な態度を見せればますますつけあがる。そこで今重要なのは、モンゴル・インド・東南アジア諸国など中国にとっての敵国と軍事的・経済的な関係を強化することだ。
本気で中国を封じ込めるためには、アメリカ・ロシアとの軍事的・経済的な関係強化も欠かせない。日本がリーダーシップをとって、中国の侵略政策を鈍らせるような強大な軍事同盟を世界的な規模で作るべきなのだ。この目標こそが、世界平和を望む一般の日本国民が目指すべき方向だ。まずは明確な理論に基づいて目標の素晴らしさを説明する下地を整える必要がある。そして、その後コミュニケーション能力を発揮しながら、フォロワーたちにうまく何度も伝え続ける必要がある。