7.ブラックジョークでユーモアセンスを磨くアーカイブ

  1. 在日朝鮮人や障害者の方々への人権擁護で稼ぐ人たち
  2. ユーモアセンスを磨く、ブラックユーモア分析4年老いた男性が、死の床に横たわっていた。余命数時間しかない彼は、突然、チョコレートクッキーの匂いに気付いた。
  3. ユーモアセンスを磨く、ブラックユーモア分析3十数年前の前の話である。
  4. ユーモアセンスを磨く、ブラックユーモア分析2少年ミケノビッチは,どうしてもテレビゲーム機が欲しくて,神さまに100ドルくれるように手紙を書くことにした。
  5. 取材班がチベットの奥地,秘境中の秘境とされる地をジープで通りかかると,跪いて地面に耳をつけている老人の姿があった。
  6. ユーモアセンスを磨く、ブラックユーモア分析1イギリス人とフランス人とポーランド人が
  • ●在日朝鮮人や障害者の方々への人権擁護について
    人権擁護で稼いでいる人たちが怖いからという理由もあります。お金になる人権も守るためなら、どんな人権侵害も辞さない人たちですから。市場が大きいので参入者も多いですから、無難に差別に反対しておくと安心です。一部では保護的な優遇策を残したままで、差別を消していくのには不公平を感じる人も多いですが、それを糾弾するのは難しいです。

    そして、恐怖から悪事に加担したことを指摘されるのは怖いので、周りの人間にも同調することを求めるのでしょう。こうなると、どんなに迷惑な悪人でも、「被害者である」とか「かわいそうな人」というイメージづくりに成功していると批判しにくくなりますね。こういうテーマでユーモアセンスを発揮すると、よくても「ブラックジョーク」、普通は「差別発言」、悪ければ「危険思想」とみなされます。

    批判されなくなるとどんどん助長して、さらに迷惑をかけたり、より多くのお金をたかったりしていくので、いつかは批判が増えて糾弾されるとは思いますが。最初は「ブラックジョーク」などのユーモアセンスを使った批判から始まります。社会的なタブーの批判を広めるためにはユーモアセンスが大きな力を発揮します。

  • 年老いた男性が、死の床に横たわっていた。
    余命数時間しかない彼は、突然、チョコレートクッキーの匂いに気付いた。
    彼は、チョコレートクッキーがこの世の何よりも好きだった。

    最後の力を振りしぼり、ベッドから出て、部屋を横切り階段まで向かった。
    そして階段を下り、台所の中へ入っていった。

    そこでは、彼の妻がチョコレートクッキーを焼いていた。
    つまみ食いをしようと手を伸ばすと、妻が手にした木製スプーンで手の甲をピシャっと叩かれた。
    「取っちゃダメよ!」彼女は言った。「葬式用なんだから!」

    合理的に自分のことだけを考えた行動が非常に残酷なものになるっていうタイプのブラックユーモアです。

  • 十数年前の前の話である。
    国際会議の後,アメリカ大統領とイスラエル首相とソビエト書記長が,ゆったりとソファーに座って,
    酒を飲みかわしながら雑談していた。そして,自国の情報機関がいかに優秀かについて激論を交わしたのだった

    数週間後。とある国のとある森。アメリカのCIA,イスラエルのモサド,ソビエトのKGBの部員たちがいた。
    彼らは,ウサギを森に放して,いかにそれを捕まえるかを競うことになったのである。

    最初は,CIAがその森に入っていった。
    彼らは,動物達の中にスパイを配置し,全ての植物,全ての鉱物について慎重に聞き込み捜査を行った。
    そして,1ヶ月後,ウサギは存在し得ないと結論づけた。

    次に,モサドが森に入っていった。
    彼らは,顔色も変えずに森を焼き払い,2週間がかりで全ての動物を殺してしまった。
    そして,別の森からウサギを連れてきて,ウサギをつかまえたと結論づけたのであった。

    最後に,KGBが森に入っていった。
    彼らは,なんと1時間後に,ウサギを見つけたと言って,森から出てきた。
    しかし,それはどうみても,ボロボロに拷問を受けたアライグマだった。
    首ネッコをつかまれたアライグマは大声で叫んでいた。
    「はい。その通りです!」
    「私はウサギです!私はウサギです!私はウサギです・・・」

    ある事実をたとえ話により、より過激に、より端的に語る。
    これもブラックユーモアの極意です。
    このブラックユーモアは、ブラックユーモアの王道とも言え、明るい笑いは生まれません。
    笑いに必ずともなう「なるほど」という納得の感情、共感の感情が生じるだけです。

  • 少年ミケノビッチは,どうしてもテレビゲーム機が欲しくて,神さまに100ドルくださいと手紙を書いた。
    神さま宛の手紙を受け取った郵便局は,それを政府に発送した。
    それを受け取った大統領補佐官は,その無邪気な手紙が大統領を喜ばせるだろうと,
    多くの大統領宛の手紙の束にそれをもぐり込ませたのであった。
    それを読んだ大統領は,ほほえましく思って,秘書に命じて,その少年に5ドルだけ贈ってやることにした。
    小さな少年には,5ドルだけだって大金ですものね。

    ミケノビッチ少年は,5ドルの現金書留に大喜びして,神さまにお礼の手紙を書いた。

    はいけい 神さま
    おかねを,どうもありがとうございました。
    あなたさまは,せいふをつうじて,おかねをおおくりくださいましたが,いつものことながら,あのカスどもが95ドルも,ぜいきんをさしひいてしまいました。てんばつを,くだしてください。

    拝啓 神様
    お金をどうもありがとうございました。
    あなた様は、政府を通じてお金をお送りくださいましたが、いつものことながら、
    あのカスどもが95ドルも、税金を差し引いてしまいました。天罰を下してください。

    政府を批判するブラックユーモアは非常に多いです。
    これは、子供の無邪気さと、親の愚痴を耳にしてかの鋭く現実的な政府への強い不満のギャップが面白いです。
    自分でもこういうブラックユーモアを作ってみるのが、ユーモアセンスを磨く一番の方法です。

  • 取材班がチベットの奥地,秘境中の秘境とされる地をジープで通りかかると,跪いて地面に耳をつけている老人の姿があった。
    「あれが,今回取材にきた『大地と語る老人』に違いありません」
    「ちょうどいい。すぐ撮影準備だ」

    さっそく取材班は,カメラを組み立てるや,老人にマイクを向けた。
    「ご老人。何か聞こえるのでしょうか?」
    やせこけた老人は,目ヤニの奥に黒く鋭く輝く瞳で彼等を見つめると,こう答えた。
    「車じゃ。青い車に男がひとり,女が二人。アメリカ人じゃろう。西へ向かっておる。ナンバーは・・・」

    取材班はざわめいた。
    「信じられない!地面の音でそれだけ分かるなんて」
    「神秘だ!これぞ,文明と共に失われてしまった人間の神秘の力なのでしょうか」

    老人は続けた。
    「・・・が,わしを引いていきよった。早く警察と救急車を呼んでくれ」

    よいコンテンツを作るために必死になりすぎる取材者を批判しているものです。
    大げさな表現で報道しがちな取材班の勘違いは面白いです。
    勘違いは、現実とのギャップが強ければ強いほどインパクトがあります。

  • イギリス人とフランス人とポーランド人が
    「腐ったチーズの置いてある部屋に、誰が一番長くいられるか」
    という勝負を始めた。

    まずイギリス人が臭いに堪えられず、部屋から出た。
    次にフランス人が吐きながら這って部屋を出た。
    三番目にはチーズが鼻をつまんで部屋から飛びだした。

    ポーランド人は臭い、ということをいいたいわけです。
    チーズが逃げ出すという、完全に問題文の趣旨からは想定外のメッセージには、必然的に強く注目してしまいます。
    想定外のメッセージにはしっかり理屈が通っており、メッセージの訴求力は飛躍的に上がります。

    セールスレターなどで悪質な業者、社会の現状を批判するときには、
    こういうブラックユーモアを使うといいです。

    ユーモアセンスを磨くためには、あらゆるメッセージをユーモアのあるストーリーとして語る努力をするといいです。
    その際には、必ずしもブラックユーモアである必要はありません。